2012年1月16日月曜日

12年前の今頃、、、

私は、機上の人でした。
福岡空港を出る時のことも、よく覚えている。
家族と英会話教室のお友達に見送られて、セキュリティーを通って、飛行機に乗った時、


”なんて事をしているんだろう!!!!!!”


と、もう、その一言に尽きた。
後悔とは全く違う、”一体、何がしたいわけ、、私?”って、今頃、今更、、、。


そして、なんだか涙が出る中、小林聡美がインド映画(ボリウッド)のダンスを習得する、、みたいなTV番組が、関西空港に着くまで流れていて、


”まあ、私の気持ちとは見事にウラハラね、あなた!!!”


と思うくらい、バカバカしくおもしろかった。
正直、助かったと思って、未だに小林聡美を見るたびに、感謝している。


それから、関西空港に着いたら、もう観念した。
というか、

”嫌なら、日本に帰れば良い”

と、心に決めた。私には、帰るところがある。

とりあえず行ってみよう、、。

もし、嫌になって帰ってきたって、外国暮らしはやっぱり大変なんだ!って、恥ずかしいことじゃない、、。

それが、私の最初のカナダへの旅立ちでした。



飛行機の中では、山が大好きで大好きで、それがいくつかある理由のうちのひとつでカナダ行きを決めた私は、持っていた本”七つの最高峰”を読み始めていた。

大富豪のディック・バスとフランク・ウェルズ が、50歳になってから、第二の人生を楽しむために、”七大陸の最高峰を登ろう!”と、計画を立て、それを技術無視、金に物を言わせて、泣きごとや文句を散々言いながらも、果たしてしまった、、という本。



ベーリング海にさしかかる頃、今までに見たことが無いほどの数の星がまたたいていて、いい具合に月も出ていて、それはそれは美しかった。
食事も終わり、本を読み始めたら、この詩がそこにあったのです。

奇しくも、カナダ人の詩人、ロバート・サーヴィスの詩。


「転がる石」


”子供のきらきら輝く好奇のまなざしで 
世の中のすべてを見るように 
人生をかみしめるように 
荒まく海から高原までも 
裏町の路地も野生の王国も 
赤く輝く星から一粒の砂までも 
すべてを飲み込むほど偉大なものも 
信じられないほど小さなものも
なにかを持ってそこにあるんだ 

わたしはそのすべてをこの目で見たい”


そうだ!
色んな物を見るのも楽しいかも!と、とても勇気づけられて、、。

そうやって始まった、カナダとのお付き合い。
今日で、12年です。

ありがとうカナダ。
その素朴さと、おおらかさが大好きです。

こんな凍てついた日も、、、

大平原を渡る、真夏の暑い日差しの中のそよとした風も、、、


パッチワークの大地も、、、


青い青い山や湖も、、


大好きです。

2 件のコメント:

kayoko さんのコメント...

本当にカナダは美しい国ですね。
雪の景色も感動を与えてくれます。
緑の中では、花も動物達も短い夏を謳歌しているようです。
私の知人は、いつも笑顔でやさしく話しかけてくれます。私の好きな国です。

Yuka さんのコメント...

マミー。
本当にカナダの自然や、地形は美しいです。見てみたいところが、まだまだ沢山あるよ。
人もおおらかな人が多いね。だから、心地いいです。