2012年3月15日木曜日

カナダの葬式事情。(&日本でカナダ人が亡くなると、、、)。

さて。
カナダへの移民!の記事は多いけど、カナダでの葬式!とかカナダ人日本で死す、、って記事は見たことがないかも、、、。
(ありましたら、失礼申し上げます。)

今日のこの記事が、誰かのためになるのかどうかわからないけど、カナダのお葬式事情&日本で外国人が亡くなると、、を書いてみようと思います。(質問も結構多いので)

私は、今のところ、カナダでのお葬式の経験は2回。
しかもどちらもお葬式を出すがわ。

1度目は、我が夫。
(前のネ、、。今のは元気いっぱい。)

前の夫の時は、日本では、彼らしいお葬式を出したので、こちらでは両親の思いを尊重して、彼が”絶対にイヤだ!!”と言っていた、教会での葬儀だった。でも、親より先に逝ってしまった夫、、、きっと親の気持ちを汲んでくれていると思う。

葬儀の後は教会で、教会の方々が作ってくださったサンドウィッチと飲み物が参列してくださった方々に振る舞われる。(もちろん、遺族がちょっとお金を払う)または、家に集まっていただいて、軽い食事や飲み物(アルコールを含め)を出したりする。義父の葬儀の後は、みなさんに家に集まっていただきました。

ちなみに、日本と違って、誰かが亡くなるとすぐにはお葬式をすることがあまりないようで、お葬式までの数日間、近所の人や、お友達が次から次へと、食べものを作って持って来てくださるので、全く料理をする必要がない。で、しばらくラザニアばかり食べる日が続いたりする、、、(笑)

そして、日本のお香典やお花料の代わりに、教会や家、葬儀場(教会でお葬式をしないと、funeral home=葬儀場でのお葬式になったりする) にお花が届いたりする。これも、すごい数で溢れ出すと、近所の病院なんかに寄付するようになったり、対価分のお金を遺族が決めた所へ寄付するようになったりする。

そういえば、お葬式の前に、お墓に神父様が来てくださって、小さな儀式をしてくださった。(映画やTVでよくある、埋葬の前のあの儀式です)


さて。
日本で亡くなった場合、、、
当時、カナダ大使館に勤めていたお友達に

”遺体で(火葬せずに)日本からカナダまで連れて帰るとおいくら万円?”

とお伺いしたら、万円では済まず、○十万円でも済まず、200万円から300万円で、、と言われてびっくりしたけど、まあ、そんなもんだろうな、とも思った。
それだけ払ってでも一目カナダの家族に会わせた方がいいかも、、、とも思ったけれど、9月の始めで、まだまだ日本は暑かったこともあり、義父から”火葬して連れて帰るように”と言われて、そのようにした。

ちなみに、ひとりっきりで日本に滞在していて、不幸にもお亡くなりになり、これまた家族が引き取りにも来れず、ひとりぼっちで灰となってカナダに帰ってくる場合で50万円くらいだった。

それで、、火葬をしたはいいけれど、ここ、カナダのように灰(骨を細かく砕いたもの)にするためのローラーが東京と大阪の火葬場、それも特定の火葬場にしかないらしく、福岡にはない。(今は知らん。。。たぶん、まだないです)


それで、、この記事に笑えるようなことを書くのは、若干不謹慎なような気もするのだけど、、、

夫が亡くなったとき、大半のガイジンフレンズにとって、”火葬” を見るのは、初めてだったらしく、かなり興味津々&超怖いものだったようです。

ああやって、炉の中に入っていくのを見送り、数時間たって出て来たら、もうお骨になっている。しかもそれを、家族や友人で拾って骨壺にいれる、、なんて、もうアンビリーバボー!の極地だったようです。



しかも箸で?みたいな。
いつもは日本在住歴と共に、箸をいかにうまく使いこなせるようになったかが自慢の彼らが、急に



箸は、、、、


そんなにうまく使えんもんね、、、



と、お箸にはまったく自信が無くなった瞬間でした(爆)。



で、しかもその骨が、、、


彼ら曰く、、、



ハロウィンみたいなホネホネロックで出てくるはず!!



という想像だったらしく、それはそれは、まずは遠巻きにこわごわ近づき、、、



え?
スケルトンじゃないの?


と、ちょっとガッカリというか、ほっとしたらしい。
そりゃ、、発掘現場みたいなのが出て来たら、ちょっと怖いよね。

(ちなみにカナダでの火葬は、葬儀屋さんが遺体を火葬場に運び、火葬してくれ、灰を箱に入れて、遺族に渡してくれる)




そうだ!その前に、日本に住んでいる外国人であれば、戸籍がなくとも、火葬の許可を得るために区役所などに死亡届は出さないといけない。

それからカナダ大使館へ出向き、死亡届と火葬証明の英訳文を作成してもらう。後々のためにCertified copyも何通か作ってもらう(1通、2、3千円します)。

そんな感じだったかな、、、?
その英訳文されたものは、灰を抱えてカナダに行く際の、出入国の際に提示して、ぱらぱらぱらら〜んっと見られるだけ。でも、後々、色々と使うことになると思います。

飛行機は、チケット予約の時点で灰と一緒であることを伝えておくと、必ず隣の席を空けてくれます(満席でないかぎり)。



で、夫の父の場合も同じように、先に火葬をして、近所の方々や、お友達にいっぱいおごちそうになり、お葬式は、もう何年も教会に行ってないし、、、で、Funeral Homeで神父様にお葬式をあげていただいた。

灰は、彼の好きだった場所に、希望通りに、子供たち(夫とその兄弟たち)と妻(義母)に撒いてもらうことにし、お墓も墓石もなし。

とても簡単、、と言えば簡単だった。

で、なんか思ったのです、、、。
お墓に入って、残される子孫に祀ってもらうのも良し。
でも、自分の好きな所に灰を撒いてもらうのもいいもんだな〜、、、って。


ちなみに、、、、
これでこそ葬式 in Canada!はやっぱり、♪アメージンググレース♪でしょうか?

私には、申し訳ないのだけど、やっぱりよくわからないのだけど、この歌が流れると、みんなの涙スイッチがオンになるようです。



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